カイガラムシ

97年のポット苗から育て、収穫が出来るようになって数年後の2003年、冷夏の年にシャルドネ、翌々年にカベルネとメルローにカイガラムシが大量発生するようになりました。それから、かれこれ14年間、この虫と戦って、いまだ問題は打開できないです。

2002年頃まで、防除に使うボルドー液の濃度は4-4式も梅雨時、梅雨明けに散布していた。その後から近年まで、管理上の工夫等から、徐々に濃度、散布回数を減らし、一昨年では1−2式より若干薄い濃度で年4回から5回まで減らしていったのですが、この銅剤の減少に反比例してカイガラムシは増幅して来たとも感じています。高濃度のボルドー液は意図的に風化させることもあり、昔は傘紙もかけずに収穫出来ていました。傘を掛けるとカイガラムシにとってさらに好適環境になっていた事も事実です。カイガラムシ発生条件、原因とは、、対策とは、、、日陰、風通しの悪いとこに留まる。粗皮の内側で越冬個体が春に卵嚢を作るので、1世代目を発生を防ぐには粗皮剥きと何らかの硫黄系防除、、、など、粗皮剥きと防除は、これまで何度かしてが、効果がなく。果実の仕上がりへ向けて、訳があって粗皮剥きはなるべくならしたくなく、基部付近の粗皮剥きとカイガラムシをブラッシングにとどめている。

手作業で、発生条件を潰していく、同時に品質を下げないよう介入しすぎない手入れで様々している。今年も全房の幼虫除去のブラシング、ハサミによる切除など、念入りなハナカス取りと並行して行ってきた手入れは二巡目がカベルネまで終わって、これからカベルネの傘をかけようというところ、他の畑でシャルドネはマルカタの雌成虫、メルローにはフジコナカイガラムシの成虫と卵嚢を確認したところ、房の卵嚢発生は大量発生の兆し、実は気が負けているところです。カイガラムシとの攻防がなければ、あとどのくらいの畑が管理できているだろうと思うと、なんとも悔しい。戦って、結果収穫できればいいのだが、三世代目がはびこり、収穫時に大量に捨てている、もう何年も真っ当な量が収穫できてない。今年もかという予感。

久々のBlogでネガティヴな投稿だが、気持ち入れ替えて畑に向かいます。


© 金井 一郎 2013